映画「シックスセンス」の謎を解説・考察!ネタバレあり

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「シックスセンス」は1999年公開のアメリカ映画。

ミステリー+ホラー要素を持ちながらも、人間ドラマとも言える内容の本作には、初見では解釈しきれない謎や疑問が数多く存在します。

今回は、「シックスセンス」に登場した謎や疑問に関して考察をまとめました。

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目次

映画「シックスセンス」の謎を解説・考察

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マルコムが闇の底から訴えていた事とは

マルコムは死後、すぐに成仏せず現世にとどまりました。

これには、マルコム自身が死んだことに気付いていなかったことも強く関連していますが、それ以上に「ヴィンセント」を救えなかったことに対する深い後悔と思い残しがあった事が関係した事が推測されます。

その為、マルコムは救えなかったヴィンセントを死後に出会ったコールと重ね合わせます。

ヴィンセントとコールの二人はあらゆる面で似ていました。生い立ち、性格、症状。

コールを救うことはマルコムにとって、救えなかったヴィンセントを救う事に他ならず、贖罪の意識もその行動には強く含まれていた事でしょう。

市長から賞状を貰い、自身の行いに間違えはなかったと思っていた矢先、ヴィンセントがずっと苦しまされていたことを知ったマルコム。まさに地獄に突き落とされたような衝撃を受けたことでしょう。

ヴィンセントが服を脱いでいた理由

作中冒頭に突如として現れたヴィンセント。衣類は脱ぎ捨て、下着一枚の姿が恐怖を煽りました。

服を脱いでいた理由として、ヴィンセントはマルコムに体の傷を見せたかったことが可能性としては高いでしょう。

正直なところ、マルコムはヴィンセントの本当の悩みと苦しみを理解できていませんでした。

マルコムの見解は「両親の離婚により心に傷を負った少年」という程度。

ヴィンセントは「幽霊が見える恐怖」「体に付けられた多くの傷」をマルコムに知らせるために、服を脱ぎパンツ一丁姿で現れたと推測できます。

また別の視点からの考察としては映画の演出上、下着しか身につけていない男が突如として現れる方が観る側の恐怖を煽れると考えた制作者側の意図が含まれている可能性も考えられます。

コールはマルコムが死んでいることにいつから気が付いていたのか

結論、コールはマルコムと出会った時から彼が亡くなっていることに気づいていたと考えられます。

それ故に、コールはマルコムの存在を感じた直後教会に逃げ込み、ラテン語の呪文(おそらくコールの中で決めていたおまじないに近いものでしょう。)を唱えていました。

コールがマルコムにその事実をあえて伝えなかったのは、「死んだことに気づかず、真摯で真っ直ぐなマルコムの人柄」を見て、コールが同情をしていたからなのか、、色々な死者を見てきたマルコムにしか知り得ない感情が、そこにはあったことでしょう。

「コールが初めからマルコムの死を知っていた」ことを踏まえて本作を見返すと、また違った見方ができます。

「闇の底より主に訴える」の意味とは?

コールが発していたラテン語をマルコムが訳した結果、こんな言葉が浮かんできました。

「闇の底より主に訴える。」

この言葉の意味や引用元は明らかにされませんでしたが、ストーリー的にもコールに見えていたどれかしらの幽霊が発していた言葉、又は幽霊から教わったラテン語の可能性が高いでしょう。

このセリフは伏線にも繋がり、マルコムの前に現れていた少女の霊は、母親に意図的に殺されたことを人々に知らせたいがために出現していたことが分かりました。

本作のマルコムと同じように、「何かをやり残した強い後悔」や「現世への強い未練」のような物を抱いたまま亡くなった死者が霊として現れていたことを、この言葉は示していたかのようでした。

コールの手の跡が机に残った理由

朝食のシリアルをコールが食べていたシーン。

台所の戸棚が一瞬で全開になる怪奇現象が起き、母親は唖然としましたが、コールが立ち去ったあとのテーブルには不思議なことに、「手跡」が残っていました。

手跡が残ったのは、あの部屋に幽霊が居たことを示していた為。

例の存在が室温を下げていたからと考えられます。

「幽霊の存在が近い時には寒くなる」ことを示した伏線的演出のこのシーンは、初見では何も気にせず見逃しやすい場面でしょう。

少女キラが母親に殺された理由

劇中後半に登場した少女キラは、母親に「床用洗剤」の混入した食事を食べさせられていた事から亡くなってしまいます。

キラが殺されてしまった理由は、キラの母親が「ミュンヒハウゼン症候群」に罹患していたからというものが濃厚です。

この病は一種の精神病ですが、「他人から心配」されることで快感を感じてしまうことが代表的な症例。

また、自分以外の者に対して病気を偽装し、同じ快感を求める状況を「代理ミュンヒハウゼン症候群」と呼びます。

ただ、精神病とはいえ、自分の身勝手な理由でキラに手をかけた母親の罪は許される物ではありません。

また、キラの母親は再婚相手の後妻だったという可能性も考えられます。

理由はキラの葬儀のシーン、自宅に飾られていた家族写真のお母さんは、床用洗剤を混ぜていた母親とは別人の様にも見えました。

自分の血の繋がって居ない娘が邪魔に感じたのか、又は愛することができなかったのか、母親の立場にならないと分からない思いや葛藤がそこにはあったのかもしれません。

キラが伝えたかったこと

ではそんなキラは、何故わざわざコールの前に現れたのでしょう。

考えられるのは、「妹を守りたい」その一心でコールの前に現れたということ。

恐らくは、犯人を皆んなに知らせたいという思いだけではなく、妹の身の危険をキラ自身も感じていた事でしょう。

葬儀のシーン、参列した人々の会話の中で「下の子(妹)も病気らしい」というセリフが登場しました。

この事からも、もしかしたらキラの死後、母親の標的は妹に移り始めていたのかもしれません。(床用洗剤を混入させ始めていた可能性が高いです)

葬儀後の妹とコールの会話のシーンで、「キラはもう戻ってこない」話していたコール。

「目的」を果たしたキラはきっと天国からも妹の事を見守っている、そんな気がしました。

マルコムが腹部を撃たれた直後、痛みを感じていなかった理由

本作ラストシーンで、マルコムは自身がヴィンセントに撃たれて死んだことに気がつき回想シーンが流れます。

回想の中で、撃たれた直後ベッドに倒れたマルコムは「もう痛みはない。」とアンナに伝えていました。

しかし撃たれたことで痛みが無いというのはおかしな事。

このことから推測出来るのは、マルコムが痛みを感じていなかった時点で既に亡くなっていたという説です。

まとめ

見返すごとに、新たな疑問や発見が見つかる本作。

お時間のある方は是非見直し鑑賞をし、色々な視点から各登場人物の意図や考えを探ってみてくださいね。

お読みいただきありがとうございました。

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