映画「ジョーブラックをよろしく」は、ブラッドピット主演のファンタジー恋愛映画。
ブラッドピットのイケメンぶりに目を取られがちですが、本作の中には心に残る名言が数多くあります。
今回は、そんな「ジョーブラックをよろしく」の中で出てきた心に残る名言をいくつか取り上げてまとめてみました。
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「ジョーブラックをよろしく」胸に残る名言まとめ

ではさっそく、本作に出てきた個人的に心に残ったセリフたちをご紹介していきます。
「心を開いていれば、いつか稲妻に打たれる。」

「一度くらい恋に溺れてみろ。地に足がつかない想いで、歓喜の歌を歌い、踊り出してみろ。目のくらむ幸せを知れ。愛は情熱だ。妄想だ。無しでは生きられない。それが本当の愛だ。死ぬほど相手を好きになって、相手も同じだけ愛してくれる。そう言う人と会うには、考えずに心の声を聞くんだ。愛する人がいなければ人生を生きる意味などない。冒険をおかし恋に落ちることもなければ、それは生きてないのと同じだ。そういう恋を見つかる努力を何もしなければ、生きる意味はない。」
ビル
上記のセリフは、父親ビルが娘スーザンに向けて機内で伝えた非常に長いセリフですが、その長さからも娘に対する父親としての熱い情熱が感じられます。
このセリフを放った直後、スーザンから「要約して伝えて」と注意をされ、ビルは以下のセリフを続けて娘に放ちました。
「心を開いていれば、いつか稲妻に打たれる。」
ビル
このセリフだけでも、ビルが人生で学んだことを精一杯娘に伝えようとしていることが読み取れます。
「何をしても思い出す。妻を思い出さないで終わる日は一日もない。」
こちらのセリフは、ビルがジョーに「ラム肉のサンドウィッチ」を食べさせているシーンでのセリフです。
少しベタなセリフにも思えますが、この後に続くセリフは隠れた名言と言えます。
「何をしても思い出す。妻を思い出さないで終わる日は一日もない。ある日気分が悪いと言って倒れた翌日、逝った。」
ビル
そしてジョーに奥さんがどんな人だったのかを聞かれ、ビルはこう答えました。
「あいつは青いスーツを着てた。白い襟の付いた、そこに赤く、ふち取りがある。」
ビル
ビルの聞いていた「どんな出会い方をしたのか」を答える前に「出会った当時の妻の服装」を答えてしまったビルでしたが、咄嗟に口から出てしまった言葉だったのかもしれません。
おそらく初めて出会った時の思い出が今でも強くビルの中に残っており、(妻・ジョーン)に対してベタ惚れだったのでしょう。

愛する人との出会い方を聞かれて、彼女の当時の服装の特徴を答えることってそうそうないですよね。ですがビルにとってはそれが妻・ジョーンとの出会いの思い出であり、今でも鮮明に思い出してしまうからこそ、不器用な伝え方になってしまったのかもしれませんね。
またこの後、珍しく涙をぬぐうビルの姿もかなりレアでした。
「あたし達だってみんな1人だ。それでもね、運がよきゃ、いっぱいいい写真持って次んとこへ行ける。」
このセリフは、ジョーが病院に2度目に訪れた際の、シスターとの会話の中で出てきました。
本来の目的(人間世界を見て回る)から逸脱して、スーザンへの恋心を抱いていたジョーに対してスーザンはこう話しかけました。
「あんたいるとこが間違ってんだ。私ももう違う、私を連れて一緒に行こう。」
スーザン
この言葉に対しジョーは「でも孤独はもう嫌だ。」とそう伝えます。
しかしその言葉にもシスターは優しく、かつ厳しくこう伝えるのでした。
「それはいい思いをした。休みで島に来た人と一緒だ。日に焼けても真っ赤っかじゃない。茶色だ。寝てても虫に刺されない。でもそれ以上島にいると、痛い目にあうんだ。だからいい写真をいっぱい撮ったらもう帰った方がいい。騙されちゃいけないよ。あたし達だってみんな1人だ。それでもね、運がよきゃ、いっぱいいい写真持って次んとこへ行ける。」
シスター
このセリフの後、ジョーの「あんた、いっぱいいい写真持ったかい?」の問いに対して優しく頷くシスターの表情は、それまでの幸せに満ちた彼女の人生を表しているようでした。

自分もそうですが、人間は欲深い生き物なので一度快楽とか楽しみを知ると中々そこから手を引くことって難しいですよね。(ギャンブル依存性とか性依存症とかはまさにそうです。)痛い目を見る前に満足を知り、手を引く事は何事でも大切ですよね。
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「おれの嫌なところを知ってて許してくれる。」
こちらのセリフは、父にとっての最後の誕生日会パーティーの直前、ジョーとクインスの間で交わされた会話の中で出てきました。
「愛」について困惑していることをクインスに相談したジョーは、クインスに対して「アリソンに(クインスは)愛されてる?」とそう問いかけました。
クインスは咄嗟に涙を堪えながら以下のように答えます。
「おれの嫌なところを知ってて許してくれる。具体的にこれって訳じゃないが要するに、つまり、お互いの秘密は知ってる。一番嫌な、言いたくない、秘密だ。そうすりゃ、自由だ!お互いの全てを愛して受け入れれば何も、怖くない。お互いのことで知らないことは何もない。だからいい。」
クインス
過去、アリソンとクインスの間にどんな秘密があったのか、詳細までは触れられませんでしたが、このセリフから2人の絆や信頼がどれほどのものか伺えますね。
「あなたは…、ジョーよ。」
ビルのパーティーが開かれている中、スーザンはジョーに対して「コーヒーショップで知り合った時の思い出話」を話しました。
しかしこの時ジョーは少し寂しそうな顔をします。

おそらくこの場面で死神のジョーは「スーザンが恋心を抱いていたのは自分ではなく、コーヒーショップで知り合った青年」であったことを改めて突き付けられ、その悲しい現実を精一杯受け止めていたのでしょう。
そして「キスをしたい」というジョーの要望からキスを交わす二人でしたが、抱き合ったいるときにスーザンは「あなたが離れていく。違う場所にいる」と、そう告げます。
その後の場面でーザンはジョーが「コーヒーショップで出会った青年とは(中身が)別人」であることに勘づきます。
しかし、スーザンはその恐怖心から「ジョーが本当は何者なのか」を聞くことが出来ませんでした。そんなスーザンにジョーはこんなセリフを投げかけます。
「知るのが怖い?大丈夫。誰かは関係ない。君は僕を知ってる。」
ジョー
そしてスーザンがこう問いかけました。
「あなた…。あなたは…。(うっすらと笑みを浮かべる)ジョーよ。」
スーザン
クインスの言っていたように、2人の「一番人に言いたくない秘密」を明かすことなく、互いの正体もはっきりしないままのジョーとスーザンでしたが、この二人の間にもたしかに「愛」はありました。しかしそれは認められない禁断の「愛」です。
スーザンはジョーの中身がだれであれ、「スーザン自身が恋をした一人の男ジョー」であることを伝えるために、「あなたはジョー。」と伝えたのかもしれませんね。

この場面でのスーザン役(クレア・フォーラニ氏)の何とも切ない笑みを浮かべる表情は、本作を代表するシーンと言えます。
「君があの店で見つけたものは、君のものだ。」
そして最後にジョーはこう話しかけました。
「そうだ。僕はジョー。約束する。君があの店で見つけたものは、君のものだ。」
ジョー
ジョーはスーザンが恋に落ちた「コーヒーショップの青年」を、この時生き返らせることに決めたのかもしれません。そんな風にも捉えられる、ジョーの覚悟が読み取れるセリフです。
「愛してるよ。いつまでも愛してる。スーザン。愛してくれてありがとう。」
ジョー
このセリフを残し、ジョーはスーザンの前から去りました。
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「死と税金だよ。」
ビルはドリューを呼び出し、ドリューの悪事(ボンテキュー社との合併案)を暴こうとします。
この場面で、ジョーは自身の正体を死神ではなく「国税庁の秘密調査員」と虚偽の正体を明かしました。
そして、観ていて気持ちがいいくらいの大どんでん返しを起こし、最終的にドリューを辞任へと追い込みました。
その後のジョーのセリフは、非常にスカッとするものでした。
「死と税金だよ。」
ジョー
作中前半でドリューから放たれたこの言葉を、最後にジョーが上手く引用したこの場面は、めちゃくちゃ胸熱でした。
「65年間、瞬く間に過ぎた。」
こちらのセリフはビルがパーティー内で行ったスピーチの中から挙げたものです。
スピーチの内容は以下でした。
「素晴らしい日だ。ここのどの顔にも思い出がある。決して素晴らしい思いでばかりではないが…。生きていればいろいろあるが、今夜だけは、みんな私のものだ。ろうそくに何を願ったか、皆さんにお話ししておこう。みんなが私くらい、恵まれることだ。いつも目覚めてこう思う。私は満足だ。65年間、瞬く間に過ぎた。」
ビル
この短いセリフからも、ビルは沢山の”良い写真”をすでに持っていたことがうかがえます。
「それでいい。生きた証だ。」
最後のラストシーン、ビルはついにジョーと旅立つべく、パーティー会場を後にします。ジョーは涙を流し他後、悲しい表情を浮かべます。
ビルの「別れはつらいだろ。」の言葉に対して
ジョーは「とてもつらい。」と答えます。
「それでいい。生きた証だ。」
ビル
最後の最後にビルは、人生において最も大切なものは何のか、大切なものと別れなければいけない辛さがあることこそが「生きた証」だと、そうジョーに教えるのでした。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
上映時間の長い作品ですので、一度観ただけでは中々すべてのセリフを拾いきれないと思いますが、見返せば見返すほど本作の良さは身に染みてくるでしょう。
まだ1度しかご覧になれていない方は、是非2度3度と見直してみてくださいね。
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ここまでお読みいただきありがとうございました。
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