【ネタバレ】つまらないと評価される理由を考察!映画「ダンケルク」

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2017年公開の映画「ダンケルク」は多くの賞の受賞歴を持ちながらも一部の映画ファンからは「つまらなかった」と言った辛辣な評価を受けている作品でもあります。

今回は、そんな「ダンケルク」が何故低評価を受ける結果に至ってしまったのかを考察しました。

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目次

「ダンケルク」が一部からつまらないと評価されてしまった理由

本作の評価が一部ファンの間で低評価に終わってしまった理由は主に以下の四つが原因かと考えられます。

  • 初見では理解が難しすぎる構成の為
  • 誰が見ても分かるような「感動的結末」の無い映画だから
  • 歴史的予備知識が無いと置いてけぼりになる映画内容な為
  • グロテスクな描写がほぼ無かった為

初見では理解が難しすぎる構成だった為

本作はまさに「初見殺しの作品」と言っても過言ではないです。

特徴の一つが時系列の複雑さ。本作の時間の進み方は登場人物ごとに異なる進み方をしていました。

具体的には以下のような進み方です。

  • 海岸(1週間の間の出来事)
  • 海上(1日の間の出来事)
  • 空(1時間の間の出来事)

異なる時系列で進むそれぞれの登場人物たちが交互に描かれた本作は、正直一度で全てを理解するのはほぼ困難。

クリストファーノーラン監督も、それを承知で使っている可能性も高いのかと疑うレベルの複雑さです。。

そんな時系列の複雑さが織り込まれているとはつゆ知らず本作を観てしまった方の中には「何が何だかわからなかった=つまらなかった」と結論づけてしまった可能性も高いでしょう。

ちなみにラストシーンで戦闘機を爆破させたシーンに関する考察記事は以下にて解説中。

誰が見ても分かるような「感動的結末」の無い映画だから

本作はディズニー映画などの様な「誰が見ても分かるような感動的な演出やエンディング」は正直用意されていません。

実際映画素人である私もみ終わったあとは「?」が浮かび、キョトンとしてしまったうちの1人です。

また戦争映画特有の「登場人物の悲劇的死」もほとんど描かれていません。

唯一描かれたのは、救出作戦に1番乗り気であった船員ジョージの無念な死。

それも敵の攻撃による戦士ではなく、仲間同士の揉み合いによる不慮の事故死です。

こういったストーリー展開からも、いわゆる定番戦争映画の展開を期待していた層は拍子抜けを食らった可能性も高いでしょう。

歴史的予備知識が無いと置いてけぼりになる映画内容

正直本作は、歴史的な予備知識が無いと初見で全ての内容や作戦の過酷さを理解するのはほぼ不可能です。

本作「ダンケルク」で描かれているのは、イギリス史でも「伝説」とも呼ばれている撤退作戦=ダイナモ作戦の様子。

ドイツ軍の陽動作戦により挟み撃ちにあった連合軍は組織として崩れ、ダンケルクの浜辺に追い込まれてしまいました。

状況としては「負け戦」とも呼べる戦況でしたが、イギリス国民が一丸となり

「いかなる苦境に立とうとも決して諦めない」

「ナチスに支配された世界を受け入れない」

と言った国をあげての姿勢が伝説と呼ばれる理由になったと言えるでしょう。

それだけの歴史的な作戦をいくつかの時系列視点から描いた本作でしたが、正直この「ダイナモ作戦」をはなから知らない方も少なくないはず。。(現に私が知識不足のため、知らない状態で観てしまいました。)

歴史的な予備知識を持った状態であれば初見でも状況を理解し、世界観に入り込めるかもしれませんが、知識なしではかなり難しい映画であることは確かです。

グロテスクな描写がほぼ無かった為

本作は「いわゆる戦争映画」にありがちなグロテスクな描写がほとんど描かれていないのも特徴のひとつです。

戦争映画ファンの方の中には、心のどこかでショッキングな描写を期待していた方も多いのではないでしょうか。

まさに「怖いもの見たさ」の好奇心で戦争映画を見てしまうと言う方も少なからずいるはず。

実際にそういった描写を垣間見ることで、反戦感情が強まることもあると思います。

しかし本作は、それまでの有名な戦争映画と比較してそう言った描写は少なく、比較的クリーンな描写に感じました。(あくまで個人的な感想ですが…)

そのあっけなさが、一部の層からは期待外れ感に繋がっていったのかもしれません。

予告編と本編のギャップも一因かも?

本作問わずですが、「期待はずれ」に感じてしまった方の中には予告編を観たことで「すごい感動的な映画なんじゃないか」と言った誤った期待値の上げ方をしてしまっていた可能性も高いでしょう。

ちなみに本作の予告編の一つはこちら。

予告編だけ見ると、常に緊張感のあるシーンが連続するように捉えられても可笑しくありません。

実際は常に爆破シーンがある訳でもなかったので、予告編で制作側にとって良くない方向跳ね上がったハードルが、本編を視聴した方たちの支障になった可能性は考えられます。

スマホで鑑賞した方は「音響」の凄さを体感できていないかも?

映画「ダンケルク」では、劇中で使用された音響・BGMの素晴らしさも魅力の一つと言われています。

実際にアカデミー賞では「音響部門」においても受賞歴があるのも本作の特徴です。

自宅鑑賞で少しでも臨場感を底上げしたい方には「Bluetoothスピーカー」の導入もおすすめ。

中でも以下のJBL製なら 2ウェイスピーカー搭載で立体感のある音響が楽しめます。バッテリーも長時間使用に対応。

まとめ

個人的にクリストファーノーラン監督の作る作品は、初見殺しが多いのが特徴だと思います。

有名な作品だと「テネット」もその一つ。あれこそ監督も認めているほどの初見殺しの作品です。(時系列が難しすぎる…)

そんなクリストファーノーラン監督作品の特徴として、回数を重ねるほど癖になる作品が多いことも挙げられます。

実際に私も「ダンケルク」は1度目の鑑賞で「少しつまらなかった」と感じてしまったうちの1人です。

「テネット」に関しても1度目の鑑賞では解釈しきれず、個人的には低評価でした。

ただどちらの作品も結果的には何度も見返し、そのうちに独特な世界観やストーリー展開が癖になったように感じます。

また、クリストファーノーラン監督の映画はストーリー展開以外にも「映像美」と「音響の素晴らしさ」が大きな魅力でもあります。

それこそ2度3度と見返さないと中々理解し難い魅力の部分でもあると思います。

ここまでお読みいただけた方には是非、複数回の鑑賞をおすすめします。回数を重ねれば驚くほど見方は変わります。

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