【何故2度目を打った?】モルヒネの役割と効果とは(プライベートライアン)

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本記事はネタバレを含みます。まだ本作をご覧に慣れていない方はご注意ください。

「プライベートライアン」以外でも戦争映画で時々目にする「モルヒネ」の存在。今回は本作の描写も交えながらウェイドに複数回使用された理由の背景や「モルヒネ」の特徴・効果に迫ります。

目次

【考察】何故ウェイドに2度もモルヒネを打った?

結論、本作でウェイドに対して2度もモルヒネを打った理由は「ウェイドを死なせるためだった」と考えられます。

以下にも書かせていただいていますが、モルヒネの作用は良くも悪くも非常に強力なものです。

回復させる目的なら用量を守って使用させるべきでしたが、助からない見込みが高く、ウェイドを楽に死なせるために複数回のモルヒネを打つ形になりました。

モルヒネとは

そもそも、モルヒネの名称自体は知っていたとしてもより詳しくは把握していない方も多いのではないでしょうか。

モルヒネは「オピオイド鎮痛薬」に分類される非常に強力な鎮痛剤です。

モルヒネの役割・効果

モルヒネは麻薬の一種です。

適切な服用を行えば依存は起こらず強い鎮痛効果を期待できる反面、服用方法によっては強い依存性もあるのが特徴です。

外部サイト:e-ヘルスネット

痛みを抑えるメカニズムは、痛みの抑制系を亢進するオピオイド受容体と結合することにより起こるもの。

主には鎮痛・鎮静の目的で使用されるものとなります。特に戦争下においては負傷兵への「痛みによるショック死」を避けるために使用されてきました。

また現代でも末期がん患者の方の耐え難い痛みや苦しむを少しでも和らげる目的で使用されることもあります。

「ケガによる痛み」よりも対症療法のなかった「心のダメージ」

戦争で恐ろしいのは身体への怪我の次に「心へのダメージ」です。本作でもそのダメージはミラー大尉の進呈への影響として描かれていました。

それが「手の震え」です。

詳しくは以下記事でも触れていますが、戦場におけるミラー大尉への精神的負担やストレスは映画を観ただけでは決して計り知れないほど想像を絶するものでしょう。

関連記事:ミラー大尉の手の震えの謎

まとめ

本作では戦場での兵士たちの「リアルな描写」が数多く描かれていました。それゆえ多くの人々にインパクトと衝撃を残したのも事実です。

特に今回の記事でも触れた「ウェイドの死に際」の場面も、正直トラウマになるレベル…。

モルヒネの多量使用は死に至ることも当然知っていたウェイド。自ら多量使用を望みながらも死に際に何度も放った「死にたくない…うちに帰りたい…」のセリフは、本当に観ていて辛いものがありました。

しかし戦争と言うものは、本当に救いようのない悲劇を多く生むものです。戦争の理不尽さを多くの人に知ってもらう為にも、貴重な作品の一つと言えるでしょう。

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