【考察】本当に牛乳に血を混ぜていた?渡辺の鼻血の理由とは(告白)

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2010年公開の映画「告白」。

一つ一つのシーンで様々な見方や考察ができるのが本作の魅力の一つです。

今回は、そんな「告白」に出てきた桜宮の血液と渡辺修哉の鼻血に関して深掘りをして行きます。

森口は本当に牛乳に血を混ぜてたん?
少年A渡辺はどうして最後のシーンで鼻血を出してたん?

こんな疑問を抱えてた方はぜひ読んでいってみてください!

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目次

映画「告白」の考察

【考察①】森口は牛乳に血を混ぜていない?

個人的な解釈として、劇中の少年A、Bの牛乳の中に桜宮の血液は混ぜられていなかったのではないかと思っています。

第一に、森口が寝ていた桜宮から血液を採取しようとした場面で、森口は血液を入手するのに失敗しています。

劇中では桜宮がその採取した血液に気付き、牛乳に血を混ぜようとした計画を阻止した描写がありました。

そして、以下の森口のセリフもかなり意味深なもの。

「たとえ本当に血を混ぜたとしても、感染する確率なんてほぼゼロです。」

森口

「本当に血液を入れたのか」尋ねた美月に対してこう答えた森口。

このセリフや桜宮と森口の揉み合いになる描写を見る限り、「血液を混ぜようと目論んでいたが、失敗に終わっていた」というのが事実な様にも捉えられます?

ただ、敢えて血液を牛乳に混ぜたと嘘をついたのにも、すべて森口の作戦通りだった可能性も高いです。

結果的には森口の復讐(母親爆破)はしっかり果たされました。

母親に振り向いて欲しくて家族を殺された森口は、その復讐として渡辺修哉の1番大切な存在であった母親を復讐の標的に選んだのかもしれません。

【考察②】少年A渡辺修哉が鼻血を流した理由

渡辺修哉が森口との映画終盤、電話シーンで突如として鼻血を流したのには、渡辺修哉にかかった強いストレスが関係していた可能性が高いでしょう。

修哉のすべての行動の根底には、「母親に振り向いて欲しい」という思いが強く残っていました。

何をするにも、その先に求めていたのは母親からの愛情。

母親に振り向いて欲しく発明品に力を入れたし、母親に振り向いて欲しく殺人なども企みました。

そんな母親のことを、「自分の作った爆弾で、自分の押したスイッチで」殺してしまったことを悟ったときの修哉の心的ダメージは計り知れません。

人は大きなストレスを感じ、精神的ダメージを受けると高血圧になり、毛細血管が切れ、その結果、鼻血が流れることがあります。

そして、渡辺修哉は自身の知識やものづくりの技術力を鼻にかけていました。そんな心情は以下のセリフでも表していました。

「無能な凡人達が、僕にひれ伏す姿を見たいという思いが、モンスターの様に膨らんだ」

渡辺修哉

そんな渡辺修哉の全てであった、「母親の存在」と「自分は天才であるという自負」を、森口の手によって同時に喪失することになったラストシーン。

全校集会の爆破計画は渡辺修哉にとってすべてを賭けた作戦でした。

そんな「すべてを失うきっかけになった森口からの電話」は、14歳の少年には到底耐えがたいショックだったものと考えられます。

まとめ

エイズ患者の血を牛乳に混ぜたからと言って、簡単に罹患(りかん)しないことは分かっていた森口。

それなのに敢えて生徒達に嘘を伝えたのも、最終的な復讐完遂(渡辺修哉の母親を殺すこと)を達成するための単なるステップだったのかもしれません。

憎しみを憎しみで返しても何も良いことはないと分かりながらも、そうせざるを得なかった森口の心情も、救いようがないものです。

今回の内容は、あくまで考察の一意見です。他にも「こんな見方をした」などご意見ありましたらぜひコメント欄までお寄せください!

お読みいただきありがとうございました。

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