【考察】映画「ベンジャミンバトン」に出てくる”ボタン”が意味するものとは?
映画「ベンジャミンバトン」は2008年公開のアメリカの映画です。
本作をご覧になった方の中に、
「作中に頻繁に出てきた”ボタン”が意味することは、何かあるのだろうか…。」と疑問を抱いた方はそれくらいいるでしょうか。
実際に本作には幾度も”ボタン”が出てきますし、一番初めにボタンが出てくるのは映画開始後1秒目のワーナーブラザース社のエンブレムが出てきたシーンからでした。
そこで今回はそんな本作品にたびたび登場してきた「ボタン」は一体何を意味していたのかについて個人的な解釈をもとに考察してみました。
またこの作品を見てみたくなった方も改めて見返していただけると嬉しいです。
「ベンジャミンバトン」のスペルも「button」
すでにお気づきの方もいるかと思いますが、実は「ベンジャミンバトン」の英題は「benjamin button」となります。
これは洋服に使うボタンと同じ綴りになるんですね。
そのため、正しい邦題は「ベンジャミンボタン」とも読むことができます。
それだけ本作のストーリーに大きく関わってくるボタンの存在は、何かしらの意味が隠されているとしか思えません。
とはいえ、名前にキーワードとなる「ボタン」をそのまま付けるのは避けたかったからか、邦題での読みは「バトン」とされたのかもしれませんね。
本作で「ボタン」が意味するものとは?
本作を何度か見返す中で、この「ボタン」が意味するものはなんなのかについて個人的に考えてみました。
その結果、考えた説は2つです。
①「ボタン」=「様々な人生」を表している説
本作では、作品内の至る所に大量のボタンが登場しますが、作品のメッセージでもある「多種多様な人生」を表している可能性があるのではないかという説です。
②「永遠」を表している説
もう一つが、これも本作のテーマの一つである「永遠」を表していたのではないかという説です。
本作に出てくるハチドリが「永遠の愛の象徴」として出てきたシーンはありましたが、それに関連している可能性も否定はできない様な気がします。
ボタンは、物にもよりますが穴が四つ空いているタイプだと縫い付ける時に穴を罰字のように縫い付けるかと思いますが、この縫い目の形がどことなく「♾」に似ている様にも見えます。
たくさんの人たちの、たくさんの無限(永遠の愛)の存在を表していたのかもしれませんね。
本作内で共通した「7」の数字
これもまた個人的に気になった部分なのですが、本作の中には2つの「7」という数字が出てきた場面がありました。
その二つが以下になります。
- おじいさんが雷に打たれた回数
- 一般的な洋服に使われているボタンの数
この2つはさりげない共通点ですが、何か隠された意味がありそうな気がします。
個人的に考察したのは「キリスト教」との関係性です。
本作では、映画冒頭で牧師が登場し、ベンジャミンに悪魔が取り憑いていると謳っていたりと実はキリスト色の強い作品でもあります。
キリスト教で「7」と関連があるとすると「7つの大罪」が思い当たります。
これに関して思い返すと、若くなったベンジャミンは色欲を使ってデイジー以外の女性と関係を持っていた場面がありましたが、あの場面にも何か意味がありそうですよね。
まとめ
「ベンジャミンバトン」は何度も観ることで色々な視点から考察することができます。
当ブログに掲載している考察記事は、全て個人的な解釈を元にはしてますが、自分なりに納得のいく見方や考察ができるのも映画の面白さのひとつです。
答えが一つとは限らないことだってあるでしょう。
今回の内容をお読みいただき、皆様の独自の考察などありましたら、コメント欄までお寄せいただけましたらありがたいです。
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