【考察】「我々はここで死に次の生者に意味を託す」の意味は?何話で登場した?
アニメ版「進撃の巨人」シーズン4は、エルヴィンが死を迎える重要なパートでした。
本記事では、エルヴィンが死ぬ前に放ったセリフについて深掘りしていきます。
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「我々はここで死に次の生者に意味を託す」は何話で登場?
「我々はここで死に次の生者に意味を託す」
このセリフは単行本80話で登場するエルヴィン団長の名言中の名言。
個人的にはアニメや漫画でここまで刺さったセリフはありませんでした。
ちなみに、アニメ版ではシーズン3 53話の「完全試合」にて登場した名シーンでした。
「我々はここで死に次の生者に意味を託す」の意味
「ウォールマリア奪還作戦」は想像を超えるほど壮絶なものでした。
結論、
エルヴィンは「自分たちが死ぬ代わりに囮になり、注意を引いている間に(リヴァイ)が獣の巨人を討ち取ることで人類にとっての希望を繋ぐという意味を込めてこのセリフを発したと考えられます。
そのため、今回取り上げているセリフの中の「次の生者」はリヴァイを指し、「リヴァイが獣の巨人を討ち取ってくれること」に全てを託したエルヴィンの覚悟が全面に出たセリフと捉えることができます。
窮地で迫られた究極の3択
壁外で獣の巨人と対峙したエルヴィン率いる調査兵団は、以下3つの選択肢を迫られました。
- 何もせずに投石に体を砕かれて死ぬ
- エレンを利用して少しでも生存者を残すべく敗走する
- 玉砕覚悟で獣の巨人に立ち向かう
この究極の3択を前にしてもエルヴィンは常に冷静さを保ち、最後まで団長としての威厳を見せつけました。
エルヴィンが「玉砕覚悟の特攻作戦」を選んだ意味
窮地に追い込まれたエルヴィンは3つ目の「特攻作戦」を選びます。
「どの道、我々はほとんど死ぬだろう。いや、全滅する可能性のほうがずっと高い。それならば、玉砕覚悟で勝機にかける戦法もやむなしなのだが、そのためには、あの若者たちに死んでくれと一流の詐欺師の様に体のいい方便を並ばなくてはならない。私が先頭を走らなければ誰も続く者はいないだろう。そして私は真っ先に死ぬ。地下室に何があるのか、知ることもなくな。」
エルヴィン・スミス
エルヴィンは「地下室に行って答え合わせをするため」にここまで戦ってきたのだとリヴァイに伝えます。
しかしエルヴィンは、そんな夢を持ちながら以下の様に言葉を続けます?
「だがリヴァイ。見えるか?俺たちの仲間が。仲間たちは俺らを見ている。捧げた心臓がどうなったか知りたいんだ。まだ戦いは終わってないからな。すべては俺の頭の中の子供じみた妄想に過ぎないのか?」
エルヴィン・スミス
エルヴィンは何人もの仲間の死を見てきました。何度も死んだ方がマシと思うくらいの茨の道を進んできたことは誰が見ても分かるでしょう。
それ故、「死んでいった仲間」のことを考えたとき「自分が生き残って地下室の真相を知ること」が本当に仲間の為になるのかを自分に問いかけていたのかもしれません。
心臓を捧げて無惨な死を遂げた仲間たちが見たいのは「巨人」を打ち倒すこととエルヴィンは考えます。
これに対し、リヴァイは以下のように返しました。
「お前はよく戦った。おかげで俺たちはここまで辿りつくことが出来た。俺は選ぶぞ。夢を諦めて死んでくれ。新兵たちを地獄へ導け。獣の巨人は俺がしとめる。」
リヴァイ兵長
リヴァイ兵長のこの言葉は、「エルヴィンの覚悟」を決めさせるには十分な威力でした。
「自分のやるべきこと」を明確にされたことでエルヴィンは一瞬動揺しましたが、「その作戦こそが仲間たちの無惨な死を意味あるものに変えることができるもの」だと言うことも分かっていたのかもしれません。
エルヴィンから新米たちに作戦が告げられる
恐怖のあまり泣き叫ぶ新兵を前にエルヴィンは作戦の指示を仰ぎます。
「これより最終作戦を告げる。総員、整列!総員による騎馬突撃を、仕掛ける。当然、目標にとっては格好の的だ。我々は目標の投石のタイミングを見て一斉に信煙弾を放ち、投石の命中率を少しでも下げる。我々が囮になる間にリヴァイ兵士長が獣の巨人を討ち取る。以上が作戦だ。」
エルヴィン・スミス
この問いに納得する者はいませんでした。
フロックは「どうせ死ぬなら最後に戦って死ねということですか。どうせ死ぬなら、どうやって死のうと、命令に背いて死のうと意味なんかないですよね?」とエルヴィンに問いかけます。
それにエルヴィンはこう答えました。
「全くその通りだ。全くもって無意味だ。どんなに夢や希望を持っていても幸福な人生を送ることができたとしても、岩で体を砕かれても同じだ。人はいずれ死ぬ。ならば人生には意味はないのか?そもそも生まれてきたことに意味はなかったのか?死んだ仲間もそうなのか?あの兵士たちは無意味だったのか?いや違う!あの兵士たちに意味を与えるのは我々だ!あの勇敢な死者を、哀れな死者を想うことができるのは生者である我々だ!我々はここで死に、次の生者に意味を託す!それこそ唯一、この残酷な世界に争う術なのだ!兵士よ怒れ!兵士よ叫べ!兵士よ戦え!」
エルヴィン・スミス
自分たちがこの作戦で死ぬことはほぼ確定的な状況でした。
しかし自分たちの「死」が無意味なものになってしまうかどうかは、その後残された生者(リヴァイはじめ生き残るであろう者たち)に託すしかありません。
残酷な世界ゆえに、悲惨で無意味な死を遂げたとしてもその後の生者に希望を託し繋がることができれば結果的には「意味のあった死」になります。
新兵一同を恐怖から解放させることまでは叶いませんでしたが、新兵たちを奮い立たせ、最後にできる唯一の「特攻作戦」に立ち上がらせることができたエルヴィンの功績は、計り知れないものかもしれません。
まとめ
「進撃の巨人」では今回挙げたセリフ以外にも数多くの名言や教訓が登場します。
まだしっかりと観れていない方、改めて見直したい方はぜひ時間を作って鑑賞してみてくださいね。
おまけ
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エルヴィンの名言をいつまでも胸に刻みましょう。
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