【ベルの持つ意味】アニーがベルを鳴らした理由を考察「天使のくれた時間」
映画「天使のくれた時間」に出てきたベルにはどんな意味があったのかな?アニーがベルを鳴らした理由も知りたい。
こんな疑問にお答えします。
ちなみに、本作がモチーフにしたとも言われる名作「素晴らしき哉、人生!」はAmazonプライムビデオで視聴可能。
ベルの存在はこの作品がモチーフになっていたことから登場したとも一説では言われています。
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ベルの意味
本作の中で、敢えてベルを登場させた意味は「映画的主張」や「キリスト教的考え」を示すためだったと言う可能性が濃厚でしょう。
クリスマスとベルの関連性
ちなみに、クリスマスとベルの関連性は非常に濃厚なものです。
クリスマスツリーのオーナメントにベルの装飾が必ずと言って良いほど施されているのにも理由があります。
キリスト教の教えで、ベルは「聖母マリアが神の子である救世主キリストを授かった事を祝い、鳴らしたもの」とされています。
この事を映画内容に当てはめると以下のような解釈になります。
- 聖母マリア→ケイト
- 救世主キリスト→アニーやジョッシュ
特に娘と息子にあたる2人を「救世主」とする考えは映画ストーリー的にも当てはまります。
アニーとジョッシュは、お金や仕事に支配され盲目になっていたジャックに対して「家族の大切さ」「本当の幸せとは何か」を教える存在となり、実質ジャックを救う鍵となりました。
アニーがベルを鳴らした理由とは
本作終盤、アニーがジャックに対してベルを鳴らした理由は、率直に「天使のくれた時間」の終わりを知らせる映画的演出だったと考えるのが妥当でしょう。
キリスト教では「ベルを鳴らす」行為は、「喜ばしいことがあった」場合などになされるものとも考えられています。
本作のストーリーに当てはめると、
ジャックが「本当の父親になることができたこと」や
「黒人キャッシュに対して、家族を奪わないで欲しいと懇願したこと」が喜ばしい事実と捉えられます。
その為、アニーがベルを鳴らした理由は、
「天使のくれた時間の終わりを知らせるサイン」と「ジャックが大切なものに気づくことができたサイン」として鳴らされた可能性が高いと言えるでしょう。
ちなみに本作の中でベルは冒頭とラストシーン直前の計2回鳴らされます。
一度目はジャック自身が、二度目は娘のアニーが鳴らしました。
一度目にジャックが鳴らした際には、ベルの音に合わせてアニーが登場します。
ベルは「天使を呼び寄せる合図」とも言われている事から、「アニー」もまた父親ジャックにとって天使のような存在であったことを示していたのかもしれません。
本作放題にも示されている天使の存在は捉え方によって様々ですが、「アニーやジョッシュ」の存在を「天使」と表現し邦題に組み込んだ可能性は非常に高いでしょう。
まとめ
人生をどう生きるかは人それぞれですが、時に映画というのは人生の道標になることもあります。
実際私はこの映画を観て救われた部分もありました。
家族との関わり方に思い悩んだ時、本作を通して考え方を見つめ直すのもありです。
お読みいただきありがとうございました。
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