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タケオ
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【名言】映画「ターミナル」に出てきた名セリフを英語字幕と振り返る

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本記事では、本作に登場した「日本語字幕」と「英語字幕」双方を織り交ぜ、セリフをまとめています。

ちなみに本作に限らず映画はニ度三度と見返すことで新しい見方が出来ることが非常に多いです。

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目次

映画「ターミナル」に出てきた名言まとめを振り返る

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「選んで。金を持っている男。もう1人は愛を持っている男。」

ビクターが入国審査官トーレスと仲良く喋っている所を見ていた食糧運搬係のクルズはビクターに接近。

食べ物を提供する代わりに彼女の情報を探って欲しいと交渉をします。

食に困っていたビクターはもちろん快諾。

彼女の好きな映画のことなど、当たり障りない事を聞いていった後、三度目の質問でクルズは以下の問いをビクターに託しました。

「トーレスさん、選んで。金を持っている男。もう1人は愛を持っている男。選んで。」

officer torres.you…you have choose.man with money or man with love?what is choose?

ビクター

トーレスは少し動揺しながらも、いつも通り赤いスタンプを用紙に押します。

「哀れな男だよ。」

ビクターはその後もクルズの依頼を受け、4度目の質問に向かいました。

質問の出だしは

「トーレスさん。恋をした事はありますか?」

というもの。

「いい加減にして。誰に頼まれているの?」と少し苛立つトーレスはビクターに尋ねます。それに対しビクターは答えます。

「哀れな男だよ」

「it’s a man of misery.」

ビクター

トーレスは「ミステリーマン(謎の男)」では?と翻訳ミスと勘違いし、指摘しますがビクターは、

「哀れな男だ。君を愛しててとても苦しんでいる。」

「no,no.misery.man of misery.oh,he’s so sick.he’s so in love.」

ビクター

とそう伝えました。

トーレスの言う通り「謎の男」と伝えても良さげなこの場面で敢えて「哀れな男」と表現したのにもビクターの優しさが含まれているように思えます。

クルズがどれだけ彼女を思い、どれだけ悩み苦しんでいるか、それを本人に伝えようとなんとか選んだボキャブラリーが、この言葉だったのかもしれません。

「僕の故郷だ。故郷は怖くない。」

ディクソンはあらゆる手を使ってビクターをなんとか空港内から出そうと試みました。

その中の作戦の一つに「緊急国外措置」を利用したものがありました。

ディクソンの提案はやや小難しく、合法的にビクターを空港外に出れる様に提案をしましたが、目的を終えてからのビクターがクラコウジアに帰国できるかまではおそらく保証されていない形での提案でした。

そして、ビクターが「故郷が怖い」と認めればその方法が罷り通ることをディクソンを語ります。

しかしビクターは愛国心の強い男。ディクソンに「クラコウジアは怖いだろ?」と質問をされるとこう答えました。

「クラコウジアは何も怖くない。この部屋の方が怖い。僕の故郷だ。故郷は怖くない。」

「no,i’m not afraid from Krakozhia.I’m a little afraid this room.Is home. I’m not afraid from my home.」

ビクター

ビクターは自分の目的(サインを貰うこと)よりも先に、愛国心を優先しました。

「何が彼を救ったか。エゴよ。」

ナポレオンの歴史書を買っていたアリシアに「何故ナポレオン?」とビクターは尋ねると、アリシアは以下のように答えました。

「彼が好きだから。何が彼を救ったか。エゴよ。ワーテルローで敗れて、ナポレオンは孤島セントヘレナに流された。詳しい記録はないけど、私のお気に入りの話をするわ。彼はとても落ち込んで自殺を考えた。でも、自分を超人と信じていたので普通の6倍の量の毒薬をあおった。その量があまりにも多くて、体の拒否反応で死に損ねた。エゴが命を救ったのよ。」

「He’s one of my favorites.You know what saved Naqoleon’s life?His ego.After he loses the Battle of Waterloo.Napoleon isolates himself on the tiny island of saint Helena.Now,no one knows exactly what happens next.but the version I like goes line this.He’s very depressed and he decides to take hir own life.But Napoleon belives himself to of such superhuman strength that he takes six times the amount of poison needed to do the job.I mean,his stomach is so full up with poison that his body rejects it,and he doesn’t die.See?Ego.Saved his life.」

アリシア

ちなみに「エゴ」には「自分本位の考え方や態度。また、そういう考え方の人」というような意味が含まれています。

参考リンク:エゴとは

このナポレオンの歴史書に関する話しは、アメリア自身を指しているようでした。

  • 孤島セントレヘナに流された→大切な人がアメリアから離れて行った時、感じた孤独感
  • ナポレオンはとても落ち込んで自殺を考えた→アメリアも自殺を考えていた説
  • 「自分を超人と信じ」→20年近くCAを務め世界各地を飛び回ったアメリアはまさに超人
  • 普通の量の6倍の毒薬→アメリアにとって「男」は良くも悪くも「毒」的存在。

似た境遇から親近感を覚えたことが、アリシアがナポレオンを好きになった理由かもしれません。

「ほんのちょっと遠視なんだよ。」

アメリアとランチに行くことになったビクターでしたが、会話をしていた最中アメリアのポケベルが鳴ります。

それは仕事の呼び出しではなく「男」からの呼び出し。

アメリアはビクターに対して、

「私に近づかないで。ナポレオンと同じで悪い癖があるの。毒になる男を次から次へ食べてしまう。」

そんなアメリアにビクターはこう伝えました。

「君はどこもヘンじゃない。ほんのちょっと遠視なんだよ。」

「You’re not sick,Amelia.No.You’re farsighted.」

ビクター

「ヤギの為の薬だ。」

空港内でロシア人が暴れ、ビクターは主任のディクソンに助っ人として呼び出されます。

ロシア人は薬を父親の為に持ち帰ろうとしていました。ただ空港を経由した為に、「薬物許可証」が必要となり、持ち帰れない状況に。

通訳の為に呼ばれたナボルスキーも「父親の為の薬らしい」とディクソンらに伝えてみるが、ディクソンは規則を重んじる固い人柄。認めることはしません。

ロシア人は取り押さえられ薬は没収、翌朝強制帰国される流れになったその時、ビクターは機転を効かせ以下のようなセリフを吐きました。

「ヤギ!ヤギ、薬はヤギに持ってく。そう、この薬はヤギに飲ませると。彼は…ぼくが間違えた、”ヤギ”.だった。クラコウジア語の”父親”は”ヤギ”って言葉に似てる。だから間違った。」

「Goat!goat,goat.Medicine is for goat.yes,yes,Medicine is for Goat.He say…We not understand. I not understand”Goat”.The…Krakozhia…the for “father”sound like “Goat”.I mistake.」

ビクター

この時のビクターの分かりきった様な嘘は彼の優しさから生じたもの。

もしかしたらビクターには、父親の為に奮闘しているロシア人の姿が自分と重なって映ったのかもしれません。

ちなみに「ヤギの薬」を映画に登場させた意味について考察した記事は以下になります。お時間のある方は是非こちらも。

「誰も目に留めない人間だから。」

アメリアの戻りを待つビクターはグプタの身の上話を聞き出します。

「結婚したことは?」

グプタには妻と子供が居ましたが、殺人未遂の罪を犯したことで家族の元には戻れなくなってしまいました。

ビクターは、アメリカでもし捕まれば国外追放されるのでは?とグプタに尋ねます。

グプタはそれについて以下の様に回答しました。

「床を綺麗に磨いて目立つことをしなきゃ、追放などされない。誰も目に留めない人間だから。」

「As long as I keep my floor clean,keep my head down,they have no reason to deport me.They have no reason to notice a man like me.」

グプタ

家族を守るためにグプタの取った行動は、正しかったのか悪かったのか、そこに答えはありません。

ただ、「清掃員」という決して楽ではない仕事に長年勤めていたグプタにもそれなりの理由と覚悟があったことは確かでしょう。

「待ちわびるだけの一生…何を待っているのか。」

アメリアはビクターに自身のことを打ち明けます。

ポケベルには都市別で(男の)アドレスが入っていること、そして”彼”からの電話をずっと待っていること。

どこか寂しげにアメリアの語るシーンで、彼女は以下のようなセリフを残しました。

「切れないの。彼の電話を7年待ってる。いつか掛かると思って別れられないの。だからホテル住まいで、彼の呼び出しにいつでも応えられる準備をしてる。待ちわびるだけの一生…何を待っているのか。」

「I wish I could.I’ve been waiting for a phone call for seven years.I know it’s coming,Viktor.That’s why I can’t break it off.That’s why I live out of hotels and have my little suitcase packed,ready to go,just in case he wants to meet me for the weekend.Yeah.I’ve been waiting my whole life.Just don’t know what the hell for.」

アメリア

アメリアは何故ビクターにこの話をしたのか、真相は不明ですが、

もしかしたらアメリアはビクターに助けて欲しかったのかもしれません。

「待つだけ」の辛い人生を終わらして1人の男性に愛されたいと、アメリアは心のどこかで思っていた可能性は十分に高いです。

そしてアメリアがずっと待っていたのは、ビクターのような男性だったのかもしれません。

「彼はスバロで答えを待ってるよ。」

クルズからビクターに向けた最後の頼み事は、トーレスに指輪を渡してもらうこと。

ビクターは指輪を渡す際にこう伝えました。

「彼はスバロで答えを待ってるよ。」

「He waits for you to answer at Sbarro.」

ビクター

トーレスは「仕事が残っている」と伝えます。

それに対してビクターは「彼は待つ」とだけ伝えます。

クルズはスバロで彼女を待ち、トーレスは指輪を付けて登場。その答えを示しました。

「あなたのような男性が、絶対理解できないことよ。」

ビクターは空港に帰還したアメリアを、部屋に連行します。

ディクソンは不思議でありませんでした。

なぜ、アメリアの様な容姿端麗仕事もバリバリにこなすCAが、ビクターの様な男性に好意を寄せるのか、を。

ディクソンの問いに対してアメリアはこう答えます。

「あなたのような男性が、絶対理解できないことよ。」

「That’s something a guy like you could never understand.」

アメリア

この「あなたのような男性」という言葉にどんな意味が込められていたのかを知るのはアメリア本人のみ。

ただ、規律を何よりも遵守し、人情や真心に欠けたディクソンの持っていないものをビクターが持っていたのは確かでしょう。

「きっと父も同じことをした。」

ビクターはアメリアに「何故空港で9ヶ月も待っていたのか」を明かします。

アメリアは不思議でありませんでした。何故その為だけに空港に住んでいたのか、と。

ビクターはこう答えました。

「きっと父も同じことをした。」

「Maybe I think he do it for me.」

ビクター

この言葉から、ビクターは父親からどれだけの愛情を受けて育ってきたのかが想像できます。

そしてビクターはそんな父のために出来る限りのことをやろうと考えたのです。

「人は皆、何かを待っている。」

ビクターは以下のように続けます。

「君は言ったね?”何かを待っている”と。そうなんだよ。人は皆、何かを待っている。」

「You say you are waiting for something.And I say to you, “Yes,yes We all wait.”」

ビクター

ビクターは「アメリア」を待っていたことを伝えます。

不器用なナボルスキーなりの告白は成功し、二人はキスを交わします。

ビクターの言葉は誰にでも当てはまります。人生は「何か」を待つことばかり。

ただ時にはその運命に身を任せ、それを待つことも大切なのかもしれません。

「運命よ。」

翌朝、遂にクラコウジアの内乱が終わったことをクルズから知らされます。

祝いのパーティーを開くビクター一同の元にアメリアが現れ、彼女からある物を渡されます。

それが「1日だけニューヨークに入れる特別ビザ」

ただアメリアは別れたはずの「彼」から書類を貰っていました。

アメリア曰く、「彼」にはワシントンとコネがあるとか。そしてアメリアはビクターを突き放す言葉を投げかけます。

「”近づかないで”と言ったでしょ?分かってなかったのね?」

ビクターは納得いかず、その場を離れようとするアメリアに「何故いくんだ..」と尋ねます。アメリアは以下のように答えました。

「ナポレオンの結婚プレゼントを?金のロケットよ。中にはこう刻んであったの。”運命”と。」

「You know what Napoleon gave Josephine as a wedding present?It was a gold locket.And on the inside,he made an inscription.”Destiny.”」

アメリア

別れを告げる際のアメリアの表情はどこか哀しく、無理してビクターを突き放そうとしているように見受けられます。

アメリアは、自分の未来(ビクターと一緒になること)を差し置いて、特別ビザを入手してきました。

特別ビザの入手条件が、「彼とよりを戻すこと」だったのでしょう。

アメリアの言う「金のロケット」は、特別ビザのことを指していたのかもしれません。

アメリアは、ビクターが自分と一緒にならないことが彼のためだと考えたのでしょう。

「だから彼らはそのままに…」

特別ビザの管理者サインを貰いにディクソンの元を尋ねたビクター。

ニューヨークに行きたいその気持ちをディクソンに改めて伝えます。

ただ、もちろんサインは簡単にもらえず、ディクソンはある「脅し」をビクターに持ちかけました。

それが仲間だったマルロイ、クルズ、グプタらの解雇の話。

彼らは規則違反を犯していたこともあり、ディクソンはそれに目をつけていました。

脅しを受けたビクターは動揺しながらも「故郷に帰る…」とディクソンに伝えます。

「だから彼らはそのままに…」

「Leave them alone.I will go.」

ビクター

「彼ら」はまさに脅しを受けた仲間3人のこと。ビクターは自分の目的よりも仲間を救うことを人知れずに優先しました。

「お前は臆病者だ!」

空港を出て行こうとするビクターをグプタは捕まえ「がっかりした」「なぜ戦わない」と疑問を投げかけます。

そしてグプタは優しさを込め、彼に怒りをぶつけました。

「お前は臆病者だ。お前は臆病者だ!ムカつくよ!」

「You are a coward.You are a coward!You make me sick!」

グプタ

グプタがビクターに対してどれだけの思いがあったか、このセリフと口調からも感じとれます。

ビクターへのグプタの思いは、この後に続く出来事にも続くものでした。

「おれは故郷に帰る!早く消えな!」

ディクソンの脅しの件を聞いたグプタは、ビクター登場予定だった飛行機の滑走路は降り立ちます。

「おれは故郷に帰る!早く消えな!」

グプタ

自分の目的を放棄して故郷に帰る決断をしたビクターを救うために、グプタは自らを顧みず「国外追放」にあたる行為を行いました。

グプタは、戦って故郷に帰る決断を下したのです。

「家に帰るんだ。」

目的だったベニー・ゴルソンのサインを手に入れたビクター。その顔は希望に満ち溢れていました。

タクシー運転手に行き先を尋ねられたビクターはこう答えます。

「家に帰るんだ。」

「I am going home.」

ビクター

短いセリフですが、ビクターは噛み締めるようにこの言葉を運転手に伝えました。

まとめ

映画「ターミナル」には人生の教訓になる考え方やメッセージが多く登場します。

まだ一度しかご覧になれていない方は、是非サブスクの無料トライアルを活用して見直してみてください。

見返すごとに、学ぶことは沢山あります。

お読みいただきありがとうございました!

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