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ぬまた
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「時間」って何なんだろう(映画メッセージを考察してみた)

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なにげな〜く観てみたら超どハマりして、

アカデミー賞受賞作品はやはり伊達じゃなかったと心から痛感したのが本作です。

本作はよくある宇宙人遭遇系のSFかと思いきや、

家族愛と「時間とはなんなのか」を改めて考えさせてくれました。

ぬまた

私にとってはかなり刺さった作品でした。

今回は3度鑑賞して引っかかった部分の考察や映画感想を記事にまとめてみました。

目次

タイトルの意味を考えてみた

ご存知の方も多いと思いますが、

本作は英題と邦題が異なります!!

英題→arrival

邦題→メッセージ

となっています。

邦題に関しては単語の意味通り、

本作で宇宙人達が人類に伝えたかったメッセージ(結論としては時間に対する概念に関すること)を表していたと思われます。

一方、

英題ですが単語の意味を調べていたらこんな意味も含まれている様でした。

arrival→新生児

「arrival」ってシンプルに訳したら「到来」とかそんな意味で終わりそうですが、

新生児のハンナが複数回登場する本作にはこちらの和訳の意味も何かしら含まれているんじゃないかと、筆者は一人で楽しんでいました。

ぬまた

「産まれて、まもなく病で死んでいくハンナ」を描いている本作は、「命の尊さ」を「時間」という概念を見つめ直しながら描いていたようにも感じました。

原作小説タイトルと「ハンナ」の関係性

本作原作小説のタイトルは

「あなたの」

著:テッド チャン, 翻訳:浅倉久志
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この「あなた」は正しく娘ハンナのことを指します。

ハンナのスペルは前から後ろから読んでも「Hannah」。

ルイーズの考えでは、

ハンナの人生の物語には始まりも終わりもありません。

全てが同時に起きており、

娘が産まれた時の喜びも、

家族での幸せな時間も、

娘を病気で亡くすまでの悲しい感情も、

その全てが紛れもなく、幸いの娘との記憶(思い出)です。

ハンナはそれを全て受け入れる覚悟をしたということになります。

結局、彼らが人類に伝えたかったことは何なんだろ

ヘプタポッド達は人類に一つになるように言語を伝授して消えるように去っていきました。

しかし、結局彼らは何を伝えたかったのでしょうかね。

唯一のヒント「3000年後の人類」

ヘプタポッドは

「3000年後に備えて人類は団結しないといけない」

そんなニュアンスの言葉をルイーズに投げかけました。

結局、

3000年後に何が起きるのかは明かされません。

今回と同じように、今度は悪意のある宇宙人が襲来するのか、

太陽系規模の変異が起きて地球に住めなくなるのか、

ただ単に世界規模の戦争が起きて人類の破滅が待っているのか、

考えられる危機は挙げればキリがありません。

ただ極論からお伝えすると

大抵の危機は”人類が一つに団結”していれば回避可能なことがほとんどなのでは無いかなと思いました。

逆に考えれば、

些細な出来事(一番可能性が高いのが人類同士の内乱=戦争)でさえも人類が一つにまとまっていなければ自滅の道を辿るのは容易なことかもしれません。

そこで宇宙人たちは、

彼らの言語を伝授し、

人類が時の流れに縛られない様に「メッセージ」を残しました。

ぬまた

人生の始まりから終わりまでを知ることができた全人類は、自分の気持ちを伝える様になり、その瞬間瞬間を大切に生きる様になり、結果一つにまとまった、という結末を予想しました。

宇宙人の言語が示すもの

ヘプタポッドと呼ばれた彼ら宇宙人の言語には

前や後ろ、右や左などと言った概念はなく、

おそらく書き順もありません。

分かりやすく表すならLINEのスタンプとか絵文字とかに似てるかな?と。

ポンッと相手に送ってその意図が瞬時に伝わる、そんな感じ。

そんな言語をぼーっと眺めていた時ですが、

彼らの言語にある根底の概念は、

人類の言葉とはまったくの別物と考えた方がいいのかもと気が付きました。

要は、

人類の言葉の根本となる「数字」とかの概念もそもそもあって無いようなものなのでは無いかと、そんな風に考えたのです。

例えば、数字なんて概念がもし無いのだとしたら、我々が日々見ているカレンダーや予定、過去の歴史的な記録も全てひっくるられる(?)気がしました。

彼らの言語にはおそらく数字とかそう言った類のものは存在しません(というか扱っていないのかも)

「時間」というものを改めて考えてみた

本作を通して感じたのは「時間」って一体何なんだろうか、という壮大すぎる疑問。

ただ冷静に考えてみたら、宇宙人の言うとおり時間の流れに縛られているのはもしかしたら人類だけなのかもしれない。

核心をつくようなルイーズの言葉

ルイーズのいくつかのセリフは、

映画内容と照らし合わせれば合わせるほど意味が深く、

頭の中がメチャクチャに混乱しそうになります(それだけ私たちは時間の流れと順序に縛られていているということなのかも)

「始まりと終わりなんて存在しないのかも」

「あなたの物語はこの日(=産まれた日)が始まりだと思っていた。記憶とは不思議な物。思ってもみなかった働きをする。人は、時の流れに縛られている。その順序に。」

宇宙人達は時間の概念や順序に捉われずに物事を考えます。

おそらく彼らの言語から見ても、伝えたいメッセージを(複雑だけど分かりやすい)絵文字やスタンプで伝えているような状況に近いです。

「未来」が分かっていてもそれを受け入れる覚悟とは

未来を(もちろん過去も)すべて知っていながらも

それを受け入れて生きるのって簡単なことではないと思います。

ルイーズの様に幸せな思い出もあれば、

娘を先に失うという辛い過去も同時に付き纏います。

ルイーズは、分かりきっている哀しい未来を変えるのではなく受け入れ、その代わりに瞬間瞬間を噛み締め、幸せを噛み締め、自分の気持ちをなるべく伝えながら過ごすことを覚悟したのかもしれません。

ルイーズにとって、

「未来を変える」というのは

「ハンナを産まない選択をすること」を指したはず。

未来を一度知ってしまったルイーズにとってそれは、おそらく考えられない選択肢だったのかもしれません。

ぬまた

夫とは意見の相違が原因で離婚をし、娘はガンで死んでしまう。そんな結果を知っていながらもそこに至るまでの幸せな一瞬一瞬を、ルイーズは噛み締めたかったから、覚悟を決めたのでしょう。

ルイーズは記憶をループしながら生きている?

本作では、

ルイーズがほぼループする様にして記憶を辿っているのではないかと思わせる描写がいくつかありました。

それは映画冒頭の暗い病院廊下を歩いている場面や

ハンナの文字が回文になっている点、

そしてヘプタポッドの言語が円形になっている点など。

ぬまた

ハンナが産まれた直後にルイーズは「戻ってらっしゃい」そんな言葉を投げかけながら、助産師から赤ちゃんのハンナを抱き上げます。

娘ハンナが産まれた瞬間を、ルイーズは記憶で何度も辿っており、

咄嗟に出た言葉が「私の元に戻ってらっしゃい」だったのかもしれません。

あなたなら未来が分かっていても受け入れられるのか

観る人によっては、

イアンと同じ様にルイーズの考えに反対したくなる人も多いかも知れません。

ぬまた

ただ、
ルイーズの決断は決して非現実的なものではなく、我々の日常生活でも結構よくあることなんじゃ無いかなと思います。

たとえば、ですがお酒を飲むと高確率で二日酔いをして翌日を潰す方がいたとします。

でもその人は「飲み会の雰囲気」や「飲んでいる時の気分」がたまらなく好きでいるため

最終的な結末はおおよそ見えていても、

自分の楽しい瞬間を噛み締めるために飲み会に参加しますよね。

結局、多くの人がルイーズと同じような状況になったら、同じ決断をする可能性は高いのかもしれません。

ぬまた

他に分かりやすい例えだとすると、「映画」そのもの

好きな映画はストーリー展開や結末、全てを知っていたとしても何度も観たくなります。

知っている結末でも何度も感動をすることもありますよね。

ルイーズの人生も似たところがあるのかもしれません。

どれだけ辛い結末が待っていても、

確実にそこには家族の幸せな時間が流れていたわけです。

病気で娘が亡くなる事実と同様に、その事実も確実にある訳です。

ぬまた

私も一児の父親で娘を育てている身ですが、結局ルイーズと同じ立場になれば同じ選択をするかもわかりません。。

まとめ:宇宙人からのメッセージ

本作を通して、宇宙人の彼らが私たちにもメッセージを与えている様に感じました。

未来を知らない私たちですが、どのみち「今」を噛み締めて生きるべきなのではないか、と。

未来が分からなくても、自分の思いを周囲にしっかり伝えればいいのかもしれません。

ぼくたちに出来ることは「毎日の些細な瞬間や幸せを踏みしめながら生きること」それだけです。

宇宙人の彼らにも「死の過程」がある様に、命を授かった以上「死」は必ずセットで付いてきます。

そして結局ルイーズの様に未来を全て知れたとしても、最終的にやるべきは「今」を噛み締めて生きていくこと。

本作を通して、改めて生き方を見直そうと考えました。

いい作品に出会えたことに心から感謝です。

筆者のおろそかなブログをお読みいただいた皆様にも感謝いたします。

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