「最高の人生の見つけ方」は2007年公開のアメリカ映画です。
本作のエンドロールでは、ジョンメイヤー氏の「Say」が流れます。
今回はそんな「Say」の和訳歌詞を引き合いに出し、「歌詞と本作の関連性」について触れていきます。

今回は以下のサイト様を参考にさせていただきました。
【考察】エンディング曲「say」と本作の意味

エンディング曲として流れるジョンメイヤーの代表曲「say」の中では、サビの部分で
「Say what you need to say」(言いたいことは言葉にしよう)
と何度も何度も歌っています。
この歌詞は本作の内容と照らし合わした時、誰が誰に対して言っていることに当たるのでしょうか。
カーター→エドワードへのメッセージ?説
本作に登場した主人公の一人エドワードはお金稼ぎが得意な反面「良好な人間関係」を築くのが少し苦手な性格でした。
「自分は皆とは違う」と常に考え、ずっと心を閉ざしてきました。
しかし、病室でカーターから渡された手紙を読んでエドワードの考えは変わります。
カーターから渡された手紙の内容

この手紙の冒頭ではカーターも「書かないと後悔するとやっと気づき、書く次第だ。」と述べていました。
さらに手紙の中ではエドワードに対して、
「人生を楽しめ」
「(エドワードは)皆の中の一人でもある」
「親愛なる友よ 目を閉じて、水の流れに身を任せるのだ」
と書き残しました。
そしてカーターは、喧嘩別れをしてしまったことを振り返り謝罪し、なにより「夫」に戻れたことに対してエドワードへの感謝も述べられていました。

特に繰り返し書かれていた「人生を楽しんでくれ」というメッセージが、カーターが最も伝えたかった部分なんじゃないかなと私は思っています。
これに対しエドワードは、葬儀でのスピーチで親友カーターへの言葉を残しました。
そしてずっと会いに行く勇気が湧かなかった娘とも再会し、探し求めていた「世界一の美女」が孫娘であったことにも気がつきます。
葬儀でのエドワードのスピーチ

エドワードは葬儀のスピーチで
「いままでこういう場(葬儀)は避けてきましたから」
と初めに口にしました。

この言葉からも、エドワードが「人と向き合うこと」を苦手としてきた過去が見て取れます。
さらに
「故人を愛していました。すごく寂しいです。」
と、今までは寂しさと言った感情をおそらく人前で言葉にしてこなかったエドワードがスピーチとして話します。
その後のスピーチでは以下の様に続けられました。
「彼(カーター)の人生最後の日々は、私にとって最高の日々でした。人生の恩人です。」
「心から誇りに思います。故人と最後の時間を共に過ごせたことを。」
「いつの日か私が最期の眠り就き、天国の扉の前で目を覚ました時、そこに証人としてカーターに居て欲しい。そして天国を案内して欲しい。」
これらのセリフを振り返ると、お互い直接ではなかったとは言え、
「言いたかったこと」を全て言い終えてから、二人は最期の時を迎えられたんじゃないかなと私は思っています。
まとめ
大切な人に対して、愛や友情に溢れた言葉を伝えることは照れくさいことかもしれません。
ただ、“伝えないといけないこと”も時にはあるのではないでしょうか。
伝えられずに後悔する時が来ない様に、あなたも周りの人に伝えなければならないことが無いか、改めて見直してみてもいいかもしれません。
本作はそんなことを気づかせてくれる作品でした。
まとめとしては、エンドロールのジョンメイヤー「Say」にはそんなメッセージがあったと思います。

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