スターウォーズ エピソード3 シスの復讐は物語の時系列的には3作目となりましたが、エピソード1〜6の中では作品が作られた順番が最も近年でその壮絶な物語の内容と圧倒的な映像技術の素晴らしさは、スターウォーズファンをめちゃくちゃ魅了したことでしょう。
今回はそんな「シスの復讐」のあらすじをまとめ、記事として書かせていただきました。
※内容にはネタバレが含みますのでご注意ください。
エピソード3「シスの復讐」あらすじ
ストーリーの冒頭
物語は「クローン戦争」が始まったところからのストーリーになります。
共和国軍と分離主義者の戦いの中、ドロイド軍を率いるグリーバス将軍はパルパティーン最高議長を誘拐してしまいます。
それを踏まえジェダイ騎士が救助に向かいました。
グリーバス将軍のいる戦艦に到着したオビワンとアナキン。戦艦の塔の最上階にパルパティーンがいることが特定できました。
向かうとそこにはドゥークー伯爵の罠が待ち構え、エピソード2での戦いの決着をつける形になります。
ドゥークー伯爵との決着
初めはオビワン・アナキンは息を合わせ2人で襲いかかりましたが、ドゥークー伯爵もかなり実力者です。
2人の猛攻を物ともせず、オビワンを吹き飛ばし気絶させます。
一対一になってしまったアナキンでしたが、本人の言う通りエピソード2の頃よりも確実に力をつけていました。
最終的にドゥークー伯爵の両腕を切り落とし、首元にライトセーバーをかざし王手をかけました。
しかし、ジェダイの掟の一つである「無防備の者を殺してはならない」が邪魔をしアナキンは殺すのを躊躇います。
それを見たパルパティーン議長は、ドゥークー伯爵を殺すように仕向けます。悩んだ挙句、アナキンはドゥークー伯爵の首を2本のライトセーバーで挟むようにして切り落とすのでした。
殺した後も後悔しているアナキンに対してパルパティーンは、こう放ちます。
気にするな。腕を切り落とされた復讐なのだから。(復讐をするのは)これが初めてではあるまい。母親を殺したサンドピープル(タスケン)にも復讐をした。
パルパティーン議長
そして船からの脱出を試みた、オビワン・アナキン・パルパティーン議長の3人でしたが、逃げている道中に割とあっけなくグリーバス将軍に捕まってしまいます。
グリーバス将軍の手先と戦闘中、戦艦が墜落をし始めた為、グリーバス将軍は宇宙に退避。そのまま脱出ポットを使い逃げ切ります。
一方残されたオビワン・アナキン・パルパティーン一同は、アナキンの操縦によりなんとかコルサントへ不時着をします。

パドメと再会するが、不吉な予兆を感じるアナキン
コルサントに帰還したアナキンはパドメと再会。
そしてパドメがアナキンとの子供を身籠もっている事実を知ります。アナキンは喜びと幸せを感じました。
しかしその頃、それと同時にアナキンは「パドメが苦しみながら死ぬ夢」を頻繁に見るようになりヨーダ、パルパティーン双方に相談をしていました。
それぞれから帰ってきたアドバイスは異なるものでした。
- ヨーダ→執着心を捨てよ
- パルパティーン→ダークサイドの力を使えば、愛する者を救える
この時、パルパティーンはアナキンへ「賢人ダーク・プレイガス」の伝説を話しました。
シスの伝説だ。
ダースプレイガスはシスの暗黒卿だった。偉大な力と知性を持つ彼は、フォースを使ってミディ=クロリアンに影響を与え、命を造った。
暗黒面を知り尽くした彼は、死の淵から愛する者を蘇らせることすら可能だった。
パルパティーン
アナキンにとってパドメはなによりも大切な存在でした。そんなパドメを、万が一の時に救えるのだとしたら…。
そう考え、ジェダイ評議会に不信感を抱くと同時に暗黒面に興味を抱いたアナキンの心情は、あながちおかしな事ではないかもしれませんね。
黒幕(ダークシディアス)の正体が判明する
一方そのころ評議会では、緊急事態大権を行使したまま権力の座に居座り続けていたパルパティーンに対して疑いの目が向けられるようになっていました。
それを警戒し、アナキンに身辺調査をさせます。しかし、評議会にアナキンを任命することで、「ジェダイマスターへの昇格」は見送りになったことに対して、アナキン自身はひどく不満を抱くようになりました。
その後パルパティーンに接近したアナキンは、パルパティーンこそが暗黒卿の全ての黒幕である「ダークシディアス」であることを遂に知るのでした。
ここでアナキンがパルパティーンを討ち取ることができれば全ては終結していましたが、「ダークサイドの力しかパドメを救うことはできない」という言葉に縛られたアナキンにできたことは、評議会への報告のみでした。
動き出したジェダイを待ち構えていたもの
その後、各ジェダイはそれぞれの目的を果たすために動きます。
- オビワン→グリーバス将軍を倒すために惑星ウータパウへ
- ヨーダ→ウーキー族を助かるために惑星キャッシークへ
- メイスウインドゥ→パルパティーン捕獲へ向かう
ちなみにこの時、アナキンは「ジェダイ大聖堂」にて待機するようにメイスウインドゥに命じられます。
オビワンは宿敵グリーバスを冷静に倒します。
そしてマスターウィンドゥは、パルパティーン邸に突入しますが、ダークシディアスは遂にその本当の姿を表すのでした。メイスウインドゥの部下を次々と殺していきます。
そしてメイスウインドゥとダークシディアスが対決しているまさにその時、アナキンが登場し急展開を巻き起こします。
このときアナキンはどちらにも加勢できる状況であり、おそらく加勢した側が勝つ状況でもあったと言えるでしょう。
しかしこの状況でアナキンが選んだのは「パドメ」でした。

ダースベイダーの誕生と動き出すシスの計画
私情とも言える彼女への愛を捨て去ることはできず、メイスウインドゥを殺してしまいます。この時のアナキンの覚悟は、憧れであったジェダイマスターになる夢を捨てるものであり、相当な覚悟だったはずです。
そして、そこからアナキンは正式にダークシディアスの弟子になる形になるのでした。
ダークサイドに堕ちたアナキンは、初めて「ダースベイダー」として、ジェダイ聖堂を襲撃する任務にかかります。ジェダイ聖堂でアナキンは幼い子供のパダワンにまでライトセーバーを向け、1人残らず惨殺するのでした。
それと同時にダークシディアスから、「オーダー66」が発令され事態はさらに悪化します。
銀河の各星で闘っていたジェダイの戦士たちは突如発せられたそのオーダーの影響でクローントゥルーパークに撃ち殺されていきました。
当然、オビワンとヨーダにもその危機は迫りましたが2人は間一髪この抹殺命令から逃れることに成功しました。
コルサントに帰還した2人は、ジェダイ聖堂に残されたデータから「ジェダイ聖堂を襲ったのはアナキン」である事実を確認しました。
- 生き残ったジェダイに身を隠すよう指示
- オビワンにアナキンを倒すよう指示
そして、ヨーダはダークシディアスの元に向かうのでした。
しかしその頃元老院では、パルパティーン議員が、騒動の原因は全てジェダイの反乱にあるとデマの情報を流します。
それを口実に銀河共和国の解体を宣言し、それと引き換えに「銀河帝国軍」の設立を発令するのでした。
そういった巧妙な戦略により、パルパティーンは銀河帝国軍の皇帝に即位します。
クローン戦争も終盤に差し掛かってきたころ、パルパティーンはいいように利用してきた分離主義者勢をすべて始末し、ドロイドに関しても全機停止させるようにアナキンに指令を出します。
遂にアナキンとオビワンが対峙する
そしてアナキンは分離主義者幹部のいるムスタファーへ飛びます。
オビワン、パドメもそれを知りムスタファーへ向かいます。
一方ダークシディアスへ一対一の勝負に挑んだヨーダでしたが、その軍配はダークシディアスに上がります。ヨーダは辺境の惑星へ身を隠すことを決意するのでした。
その頃、アナキンはダースシディアスの指示通りに分離主義者の幹部を1人残らず惨殺します。ちょうどそのタイミングでムスタファーに到着したパドメでしたが、パドメが目にしたアナキンの姿は、すでに完全にダークサイドに闇堕ちをしてしまった別人のような姿でした。
アナキンはパドメに、
「皇帝(ダークシディアス)を倒して一緒に銀河全体を支配しよう」と提案しますがパドメは応じません。そしてオビワンも姿を現しますが、アナキンはパドメに激怒し、パドメの首をフォースで締めてしまいます。
それを見たオビワンは、ついにアナキンと闘うことを決意するのでした。
アナキンのかつてないフォースの力に苦戦を強いられたオビワンでしたが、オビワンはアナキンの両脚と左腕を切り落とし勝利します。しかしオビワンには、トドメはさせません。
オビワンはそうしてアナキンのライトセーバーを拾い、パドメと共にムスタファーを去るのでした。

物語の終盤
その後手足を失い、死にそうになっていたアナキンの元にパルパティーンが現れ、アナキンは助けられます。そしてコルサントに搬送されたアナキンは、ライトセーバーとマグマの熱でボロボロになったその体を改造手術され、一命はとりとめます。
小惑星ポリスマサに運ばれたパドメは、無事に双子の赤ちゃんを出産します。
双子は
- ルーク
- レイア
と名付けられ、双子の2人は後のストーリーに深く関わることになるのでした。しかし出産と同時にパドメは息を引き取ったしまいます。
そして「生命維持装置」と「呼吸用マスク」を身につけ、完全にダースベイダーの風貌へと成り代わったアナキンでしたが、パドメの死をダークシディアスから知らされ、アナキンは深く悲しむのでした。
最終シーンでは、ヨーダとオビワンの話し合いでいくつかの決定事項がなされました。それが以下になります。
- C3-PO、R2-D2のアナキンに関する記憶は全て消す
- レイアをベイルの養女とする
- ルークはタトゥイーンのラーズ夫妻(アナキンの義理の従兄弟)に預ける
- オビワンは偽名を使いタトゥイーンに潜伏→ルークの成長をそっと見守る
一方、ダークサイドに堕ちたアナキンはパルパティーンと共に秘密の設計図であった「デススター」の完成を見守っていました。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
エピソード1〜3を立て続けに見ると、アナキン自身の心の変化や「銀河帝国軍」が誕生した流れがよく分かりますね。
しかし、アナキンの犯した過ちは、ただの他人事なのでしょうか。ぼく的にはそうは思えず、割と身近な存在のようにも思えます。
大切な人を失った時、その人に執着し前に進めなくなった時、人は憎しみや怒りを感じ間違った方向に進んでしまうこともあるのではないでしょうか。
たしかにアナキンは特別な力(強力なフォース)を持っていたのは現実離れした話ではありますが、それ以外はごく普通の青年と同じ感性を持っていました。それゆえ、闇堕ちしてしまった場面を見た時、母親シミの心情などを考えると非常に切なくなります。
エピソード3 シスの復讐を改めて見直し鑑賞したい方は、ご覧になってみてくださいね。
コメント