みなさんはディズニー映画はお好きでしょうか?
ぼくはディズニー映画の、いい意味での独特な世界観と年齢問わず楽しめる作品作りがされている点がものすごい好きです。
また小さいころに見たことのある映画でも、ある程度年齢を重ねてから改めて見てみると、また違う見方が出来るのもディズニー映画の魅力の一つだと思っています。
今回はそんなディズニー映画の中でも、個人的に感動したランキングでかなり上位に食い込んだ作品でもある「リメンバー・ミー」に関して触れていきます。
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「リメンバー・ミー」作品情報
映画「リメンバー・ミー」は2017年公開のディズニー作品です。
ディズニー映画の作品の中で、「人の死」をテーマに描かれた作品は珍しいですよね。
ただ、「死」と言うものを怖く描いていることは決してなく、ファンタジー要素を交えながら「死との向き合い方」や「亡くなってしまった方をいつまでも想うことの大切さ」を大人にも子供にも分かるように作られているように感じました。
また、日本語吹き替え版に関しては声優陣も豪華です。
「リメンバー・ミー」のあらすじ
音楽の素晴らしさに惹かれ、伝説の国民的スター「デラクルス」に憧れたことがきっかけとなりミュージシャンになることを夢見た主人公のミゲルでしたが、彼の生まれた「リヴェラ家」では古くからの伝えで「音楽に関わることを厳しく禁止する掟」がありました。
しかし、自分のやりたいことをろくにさせてもらいないことに苛立ちを募らせたミゲルは次第に反抗するようになり、隠し持っていた手作りのギターをおばあちゃんのエレナに壊された時には遂に我慢の限界を迎えてしまいます。
そんなある時、デラクルスの銅像のギターを見たミゲルは、祭壇に飾られていた先祖と同じギターを持っていたことに気が付き、デラクルスが自身の先祖にあたると確信します。
そして「死者の日」に教会に祀られていた「故デラクラスのギター」を盗もうと試みますが、それがきっかけとなり、ミゲルは「死者の国」へ足を踏み入れることなります。
そんな死者の国でミゲルは「ヘクター」と呼ばれる少しおとぼけだか気さくな骸骨と知り合う。ミゲルは彼と一緒に死者の国を旅します。
ミゲルは日の出までに元の世界に帰らないと体が消えてしまうとされていましたが、一方のヘクターも「生きている家族から忘れられてしまうと、死者の国からも完全に消え去ってしまう」という窮地におかれていました。
そんな二人の冒険は、死者デラクルスとの接近により思いもよらない展開を迎え、大どんでん返しが巻き起こります。
「リメンバー・ミー」の感想
ディズニー映画として珍しく「人の死」にフォーカスを当てた本作は、テンポの良い展開とファンタジー要素をふんだんに取り入れている為、老若男女楽しめる作品だと感じました。
また、上映時間も約1時間45分ほどなので子供でも飽きずに見ることが出来るかと思います。
個人的に「なんとなく似てるな~」と感じた映画は、
- 「ビッグフィッシュ」
- 「DESTINY 鎌倉ものがたり」
の2作品です。
「ビッグフィッシュ」では、死んでしまった父のおとぎ話を息子ウィルが死後も語りづくことで、「父はおとぎ話の中で生き続ける」という終わり方をする作品でした。大切な方が死んでしまい、仮に居なくなってしまったとしてもその人のことを思い続けたり忘れたりしなければ心の中には生きています。
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そういった「死」に対する前向きなメッセージはどことなく共通点が感じられました。
また、「DESTINY 鎌倉ものがたり」に登場する「黄泉の国」と言う死後の世界がありますが、これがなんとなく「リメンバー・ミー」内の死後の世界の雰囲気に似たものがありました。

「DESTINY 鎌倉ものがたり」の「黄泉の国」は、”見る人によって見え方が異なる”と言われまさに天国のような場所ですが、「死後の世界は案外怖い場所ではないかもしれない」と言うメッセージが感じられます。
「死」は誰にでも訪れるものですし人生の一部です。
今回の「リメンバー・ミー」でも「死」に対する「考え方」や「見方」をいい意味で変えてくれる作品でしたね。
「リメンバー・ミー」での考察ポイント
ここからは「リメンバー・ミー」を観て気になった部分を考察していきます。
「マリーゴールドの花びら」がカギを握っている理由
劇中では要所要所で「マリーゴールドの花びら」が出て来てはカギを握ったアイテムともなっていましたね。

これにはメキシコ特有の文化的特徴が理由として関係しています。
もともとメキシコ原産のマリーゴールドは、古くから神としてあがめられていた「太陽」に姿が似ていたことから神秘的な力が秘められている花として信じられてきました。
また、「死者の日」には、「あの世とこの世を結ぶもの」や「故人が迷わず帰ってくるための道しるべ的役割」を果たすとも信じられているんですね。そのためメキシコ文化に触れてきた方ならそこまで違和感は覚えなかったかもしれませんが、我々純日本人からするとやや馴染みのない風習だったかと思います。
ちなみに、「死者の日」はメキシコで特別な日とされており、11月1日・2日に親戚や家族で集う行事のような扱いの様です。

「死者の日」は日本でいうところの「お盆」に似た行事ですね。
また、各国共通して亡くなった方や先祖を思い出すための行事がちゃんとあるのは不思議ですよね。もしかしたら本当にあの世の世界が広がっているのかも…。そんなことすら思わされてきます。
「ウンポコロコ」の意味と作曲者について
本作の中盤で主人公ミゲルが歌う曲「ウンポコロコ」は日本人の私たちからしたらインパクトの強すぎる曲名でしたよね。
もちろん、この曲名にはふざけたりした意味が付いているわけではなく、しっかりとした意味が付いています。
この「ウンポコロコ」はスペイン語から来ています。スペイン語の単語を3つ組み合わせた言葉であり、それぞれの単語の意味は以下の通りです。
- ウン(un)→英語で言う「a」と同じ意味。
- ポコ(poco)→英語で言う「little」と同じ意味。
- ロコ(loco)→英語で言う「crazy」と同じ意味。
映画英語に訳すと「a little crazy」になり、
そしてこの曲の作曲者は作中では、主人公ミゲルの父親・ヘクターという設定です。ヘクターが妻・イメルダと恋をしていたときのことを歌にしたものがこの「ウンポコロコ」なのです。
家族を捨てて、自分のやりたいことを選んだように見えたヘクターでしたが、蓋を開ければヘクターが作詞作曲した曲の内容は全て「家族」へ向けたものだったというのは、なんともヘクターらしくグッと来ますよね。
リヴェラ家が靴職人一家になった理由
映画を見ていて少し気になった部分として、「どうしてミゲル家(イメルダ)は靴職人を志したのか」という点です。
映画冒頭でミゲルも「キャンディ作りでもよかったのに、靴職人を選んだ」といったようなセリフがありました。
これには何か理由づけがありそうな気もしたので個人的に考えたこじつけにもなりますが、可能性として考えられるのは靴にまつわる言い伝えが挙げられます。
靴の言い伝えとして有名なのが、
- 靴は人の人格を表す
- 素敵な靴は素敵な場所へ誘ってくれる
というもの。
これを踏まえて考えると、もしかしたらですが当時ヘクターに「捨てられた」と感じた妻・イメルダは
「素敵な靴を作り続けることで、素敵なところに連れて行ってもらえるかもしれない」
「靴を学んで人の人格や中身、性格を見抜けるようになりたい」
などと考え、靴職人を志したのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ディズニー映画とはいえ、本作のメッセージ性は強く、大人だって十分にのめり込める作品と言っても過言ではありません。
まだ観れていない方や、また見直し鑑賞してみたくなった方は是非時間を見つけて観てみてくださいね!
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