
「最高の人生の見つけ方」面白かったなぁ。最後、なんでエドワードの「心」は開かれたんだろう?
こんな疑問を解決します。
「最高の人生の見つけ方」は2007年公開のアメリカ映画です。
今回は本作のラストシーンで登場したセリフ、
「エドワードがその目を永遠に閉じた時、彼の心は開かれた。」
カーター
の意味について考察していきます。
「彼の心は開かれた」このセリフの意味を考察

なぜエドワードの心は死ぬ時に開かれたという表現をしたのか、個人的に考えた考察は以下の通りです。
考察①「自分は皆の中の一部」であると気が付いたから

一つに、エドワード自身が「自分は皆と違うと同時に皆の中の一部である」ことを理解することが出来た為に出たセリフだと考えられます。
エドワードは生前に何度も「自分は皆とは違う」と訴えてきました。
確かにエドワードは本人の言う通り、一代で億万長者にまで成り上がったすごい人物です。
決して凡人だとは思えませんし、彼の功績は、彼の長けた能力あってのものではありました。
しかし、そんなエドワードさえも独りで死ぬのは怖いと感じ、寂しさも感じ、みんなと同じように最期には死んでいく運命が決まっています。
死に方はどうであれ、カーターが話していたように”皆同じ川に向かって流れていく”のです。
最後のワンシーン、エドワードは目を閉じて逝く瞬間、まさに”水の流れに身を任せれることができた”からこそ、心が開かれたという表現で幕を閉じたのかもしれません。
考察②「人生における喜び」を見つけることが出来たから

エドワードは死ぬ寸前に、「人生における喜び」をいくつも見つけることができたからこのセリフを放ったという捉え方もできます。
ちなみにこの「喜び」の中には「喜びを無償で与えあえる大切な存在」という意味も含まれている様に感じました。
最期エドワードが見つけることができた彼にとっての「大切な存在」は以下の通りです。
- カーター
- 娘と孫
- トーマス
エドワードの人生は、彼が思っていたよりも大切な存在に囲まれていた人生でした。
特に仕事だけのドライな関係かと思われていた秘書トーマスとの関係性は羨ましさすら感じるほど素敵なものでした。

ラストシーン、エドワードの為にエベレストを登りからという偉業を成し得たトーマスの漢気には、感動を誘われました。
まとめ
本作のテーマの一つに「死とは何なのか」が挙げられると私は思います。
カーターがエドワード宛に書き残した手紙の中にもあったように、人は誰しも、同じ川(死)に向かって流れています。
別作品にはなりますが、「ベンジャミンバトン 数奇な人生」でも似たようなメッセージ性が描かれていました。
この世には色々な人間がいて、みんな人と違いながらも結局本質はみんな同じで、どうしたって最後は死んでいく運命にあります。
これはどれだけお金持ちだろうと雑学王だろうと関係はありません。
エドワードとカーター
カーターとバージニア
そしてエドワードとトーマスの様に、
「無償の愛」や「喜び」与え合える様な大切な存在を見つけることこそが人生の意義なのかもしれません。

コメント