【ラストシーンの解釈】「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」最後のメッセージを考察

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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は2011年公開の、ヒューマンドラマです。

9・11同時多発テロで突然父親を亡くした家族が、その悲しみを乗り越えていくストーリーは、なんとも言えない切なさがあります。

この映画ではラストシーンの場面がいい意味で「意味深な終わり方」をします。一度観たことのある方でも、インパクトに残っている方は多いのではないでしょうか。

今回は、ラストシーンに出てくる「切り絵で作られた貿易センタービルと父親のイラスト」と「ブランコ」の意味する背景や解釈について考察してみました。

あくまで素人の一意見です。

「こんな見方もあるんだな〜」くらいの軽い気持ちで見ていっていただければ非常に幸いです。

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オスカーの作った「切り絵」の意味すること

この映画のラストシーンでは、「第6回調査探検」の調査結果をレポートにまとめ、オスカー自らが手作りした一冊の本が出てきました。

この「第6回調査探検レポート」には、オスカーの成長や、父の死と向き合い受け入れている描写が見て取れるような気が私はしました。

父の死を受け入れた、一種の弔い

「第6回調査探検」の内容をオスカー自身がまとめ上げたレポートの表紙をめくったページには「トーマス・シェル氏に捧ぐ 宝石商にして矛盾表現者」と記されていました。

鍵の捜索を通して自身の成長や実際に見てきたものなどを亡き父に見せたかったのでしょう。

そんな”弔い”を込めた一冊の題名を、あえて矛盾後で表現するところにも、オスカーの父親に対する愛情や尊敬の気持ちが現れているようにも感じられます。

きっと天国にいる父トーマスも微笑みながらこの一冊を見ていたことでしょう。

オスカーにとってトラウマになっていた「貿易センター」を自らイラストに記した理由

引用元:facebook

9・11の影響から様々な音や物がトラウマになってオスカー。

その中でも最もトラウマとして心に刻み込まれていたのがおそらく、「二棟の貿易センター」でしょう。

父からの最期の電話を聞いた直後にテレビ中継で見てしまった映像でもありました。

そんな貿易センタービルをレポートの締めくくりに、切り絵やイラストとして記したオスカーの気持ちはどんなものだったでしょうか。悲しい気持ちも当然そこにはあったはずです。

ただその悲しさを乗り越えることが出来たことを自分で証明したかったのかもしれません。

「ブランコ」が意味するものとは

ラストシーンで、オスカーは昔から「危険だから」という理由で乗れていなかったブランコに乗ることができました。

生前、父のトーマスはオスカーに「お前も試してみろ。世界がガラッと変わるかもよ。」とブランコに乗ることを挑戦させようとしていました。

ラストシーンで、オスカーがブランコに乗ることに挑戦したのは、「生前の父が残した言葉を覚えていたから」でしょう。

父は居なくなってしまったが、ここの中で今も生きている。

だからビルから一度は落ちてしまったかもしれない父トーマスを、最後はオスカー自身が手作りの絵本にしてビルに昇らせて生き返らせたのかもしれません。

まとめ

ラストシーンの描写はその映画のメッセージ性の部分を強く表していたりもします。

ただその捉え方と言うのも人それぞれかと思うので今回の考察や見解はあくまで素人の一意見として寛容に捉えて頂ければ幸いです。

この記事を読んで頂いた方の中で、「また観てみたくなった!」と言う方は是非見直し鑑賞してみてくださいね。

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