「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」は2011年公開の9・11テロに巻き込まれた家族を題材とした映画です。
主人公の少年オスカーは「アスペルガー症候群」の疑いがあり、独特な言葉遣いをしたり人とのコミュニケーションが若干苦手だったりとキャラクター性に特徴的なものがあります。
そんなオスカーが作中で放ったセリフは良い意味で意味深なものも多く、映画を観た方に「あれはどういう意味だったんだろう?」と考えさせてしまうものも数多くあります。
今回はその中の一つのセリフについて掘り下げ、個人的な解釈をもとのに考察してみました。
「ぼくとパパとの8分間」

作中の前半でオスカーはこんなセリフを残しました。
「もしも太陽が爆発しても、ぼくらは8分間気づかない。
光が地球に届くにはそれだけかかるから。
その8分間、世界はまだ明るく、変わらずに温かい。
パパが死んで1年がたつ。
ぼくとパパとの8分間が、終わっていく。
「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」オスカー
オスカーの賢さや雑学の多さにも驚かされるセリフですが、
父を突然亡くし、未だにそれを受け入れきれない心情が上手く表現されている、悲しいセリフです。
「光が地球に届くにはそれだけ(時間が)かかるから」
この部分で汲み取れるのは、突然家族を亡くした少年の心情です。
つい少し前まで仲良く過ごしていた最愛の父親を、理不尽な「テロ」と言う形で突如奪い取られてしまうそのやるせなさは、ぼくらのようなその状況下に居ない者からは想像する事すら難しいです。
このセリフで言うところの「光」は、おそらく「父が死んでしまった」という事実のこと。
そして「地球」はおそらくオスカーの心や心情でしょう。
他人とのコミュニケーションを苦手としていたオスカーにとって、身近な父の突然の死というのは並みならぬ衝撃でしょう。
父の死を受け入れ、理解するのには相当な時間が必要なのは当然のことです。
「その8分間、世界はまだ明るく、変わらずに温かい。」
オスカーが太陽にたとえたのも、父の死と共通点があったからなのかもしれません。
その共通点は、「温かさ」。
父が居なくなったからと言って、その存在自体が何もなかったかのように消えるかと言うとそんなこともないのでしょう。
父と生前遊んだ思い出は今でも昨日のことのように覚えているでしょうし、父からの言葉の数々は鮮明に残っており、その記憶の中に父の優しさやオスカーを思う気持ち、そして温かさが残っているのです。
しかし、死後どんどんと月日は経ち、どれだけ止めようと思っても、その温かさが少しづつ消えていってしまうのは仕方がないことです。
そのような何とも言えない心情を、オスカーは「太陽の爆発」にたとえ、考えていたのかもしれません。
それにオスカーにとっての父の死は、太陽が突然爆発してしまったくらいのインパクトがあったのかもしれません。
まとめ
オスカーのセリフの数々は、アスペルガー症候群の影響もあり、やや独特な言い回しのセリフも多く、それが一部の人々の間では不評に繋がっているようです。
しかしオスカーのいい意味での独特な言い回しはこの映画の醍醐味でもあり、考えさせられる深みのあるセリフが多いのも確かです。
またこの作品を見てみたいと感じた方は、是非見直し鑑賞してみてくださいね。
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